このところ急速に普及を進めてきたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)システム。

ゴールライン・テクノロジーに比べ、他の様々な事象についても検証することができるということで、数多くの国で導入されてきた。

しかしながら、正しい判定ができる一方で映像の確認に時間がかかるため、一旦行われた判定がしばらく経ってから変更になるという部分も。

今回『Sky』が伝えたところによれば、多くのファンはそれによって決してサッカーが面白くなったとは思っていないようだ。

FSA(フットボール・サポーターズ連盟)が今回3万3000人のサッカーファンに向けてVARに関する大規模な調査を行ったという。

その結果、「VARの決定によって試合が楽しくなくなった」と答えたファンがなんと94%を占めたとのこと。

また、スタジアムに行くファンの91%、テレビのみで視聴するファンの86%が、「VARは妥当な時間内に判定を行っていない」と不満を覚えているとのこと。

さらに、ゴールセレブレーションの喜びが失われてしまったという点について不満を持っているファンも95%と高い割合だった。

そして、プレミアリーグのシーズンチケットを持っているファンの39%が「VARがあり続ければ将来的に試合へ行く回数が減るだろう」と答えていたそう。

加えて「VARによって応援しているチームにプラスの影響があった」と答えたファンはなんと4%のみ。

「VARによって応援しているチームにマイナスの影響があった」と答えたファンは78%に達しており、ゴールなどが取り消されたり退場処分を受けたりしたことが印象に残りやすい状況にあるそうだ。

「VARによって判定の正確性は向上したか?」という問いに対しても、56.49%が「強く反対」、21.65%が「やや反対」と答えている。

また、調査対象者の97%は「ゴールラインテクノロジーが試合に適している」と答えており、技術の導入に対しては反対しているわけではないという。

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「様々な事象においてより正しい判定ができる」として導入が歓迎されてきたVARであるが、現在のところファンに受け入れられているとは言い難い状況があるようだ。

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