東京オリンピックの準決勝で日本と戦うことになったスペイン。
コートジボワールとの準々決勝はあまりに劇的な展開だった。後半アディショナルタイムに勝ち越しを許すも土壇場で同点に追い付き、延長戦で3点を奪取したのだ(5-2でスペイン勝利)。
そうしたなか、スペイン紙『AS』は日本代表を特集していた。その内容をざっくりまとめてみる。
『AS』
「スペインが準決勝で戦う日本は東京でのメダルを目標に長年にわたって築き上げられてきたチームだ。
ホスト国はこの大会のために何年も準備してきただけに、デラフエンテ監督にとって厳しい試練になるだろう。
彼らはお互いを知り尽くした選手たちのグループであり、この大会を自国のサッカーにとって絶対的な最優先事項としてきた。
まぎれもないスターは久保だ。年配の選手が多いにもかかわらず、自然とリーダーシップをとってきた。
このマドリディスタはボールを必要とする選手だが、日本での彼は常にそれができている。誰もが彼を探している。
また、日本には将来性のあるいい若手選手を揃えている。冨安や堂安のような選手が今大会で実力を発揮している。
さらに、吉田、酒井、遠藤という3人のベテランもいる。これは偶然ではない。
森保監督は、攻撃陣に才能あふれるタレントが揃っているものの、守備陣には苦労していることを自覚している。だから、安定感と堅実さを備えた3人のベテランで守備を補強したのだ。
その日本も突破のために延長戦が必要だったことは小さな問題ではない。
彼らはスペインよりも時間をかけて準備してきたし、ピッチや気候面でもより適応している。体力的には彼らが勝っている。だから、30分間の延長は負担が大きかった」
トップ下で自由を与えられている久保建英が中心としつつ、彼だけのチームではないと日本を警戒しているようだ。そのうえで、両チームともに準々決勝が延長戦となったことも指摘していた。
注目の準決勝は8月3日に行われる。