かつてリヴァプールで「天才ストライカー」と評価されていたトルコ系ドイツ人FWサメド・イェシル。

彼は現在27歳となっているが、なんと現在ドイツにあるエアフィルター製造工場で労働者として働いているのだそう。

サメド・イェシルは1994年生まれの27歳。レヴァークーゼンの下部組織で育成され、U-17ドイツ代表では21試合20ゴールというとてつもない記録を残した点取り屋だ。

2012年に17歳でブンデスリーガにデビューし、半年後にブレンダン・ロジャーズ監督が率いるリヴァプールへと移籍することとなった。

【動画】リヴァプールに加入したイェシルが初めて決めたゴール、みごとなループシュート

輝かしい未来が待っていると考えられたものの、2013年2月にはドイツU-19代表の試合で前十字靭帯を断裂してしまう。

長期のリハビリを乗り越えて復帰するも、2013年10月のトレーニングで再び前十字靭帯を断裂してしまい、10ヶ月の離脱を余儀なくされてしまった。

それからも度重なる怪我で苦しんだ彼は2016年にリヴァプールから放出され、それからはパニオニオス、ユールディンゲン、アンカラデミルスポル、FCホンブルクと渡り歩き、今季はオーバーリーガ・ニーダーライン(ドイツ5部リーグ)のDJKトイトニア・セント・テニスに所属している。

もちろんサッカーでは食べることができないため、現在はエアフィルターを製造する工場で働きながらプレーしているとか。

サメド・イェシル

「プロリーグに戻れない場合に備えて、サッカーが終わったあとの生活にトライしていく必要がある。

ただ、もし30試合に出場して15~20ゴールを決められれば、またプロリーグでプレーできるチャンスが来ると思う」

リヴァプールを離れてから5年、アマチュアリーグから再起をかけるサメド・イェシル。かつてのような得点力を見せられるだろうか?

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