先週、ファンが主導する形で作られた『Fan-Led Review of Football Governance』が話題になった。
これはファンの側からサッカー界の持続可能性を高めるための分析と提言を行ったもので、47の提言が行われている。
しかし、リーズ・ユナイテッドで最高経営責任者を務めているアンガス・キニアは、クリスタル・パレス戦前のプログラムノートで以下のように書いたようだ。『Sky』によればこのような批判だという。
アンガス・キニア
「ファン主導のサッカーガバナンスレビューに含まれている47の推奨事項のうち、賞賛すべきことがたくさんあった。
しかし2つの最も重要な項目は根本的なものであると同時に欠陥がある。1つは独立した規制の要求、2つめは下部リーグに資金を再分配するための移籍税の増額だ。
これらの提案は、ベリーFCの解散と消滅、欧州スーパーリーグ計画の脅威、ニューカッスル・ユナイテッドの買収という別個の問題に対処するために混同されている。
サッカーは民間企業によるものであり、それにより発展してきた。
毛沢東思想の集団農業に似た哲学をサッカーに強制することは危険だ。中国が史上最大の飢饉で危機に陥ったことを知っているだろう。
イングランドの試合をより公平にすることはない。まさに生命線である競争を殺してしまうものだ。
ピラミッドの下にあるチームは、人為的に膨らまされた予算や手段を必要とせず、その中で活動しなければならない」
ビッグクラブの収益を分配するビジネスモデルは、下部リーグのクラブに身の丈に合わない予算を可能にし、逆に全体の競争へ悪影響を及ぼす…という。
ただリーズ・ユナイテッドも一度プレミアリーグから3部まで降格した際に「身の丈に合わない」経営をしていたこともあり、ギャリー・ネヴィル氏らはこのコメントに「偽善だ」と批判していたとか。