COEDOの注目は「背番号8」

そんな地域に愛されるグラウンドで開催されている今大会。参加する4チームは、いずれもFiNANCiEでトークンを発行しており、6日の準決勝では2チームずつが対戦した。

第1試合では、「埼玉県川越市からJリーグへ」を掲げるCOEDO KAWAGOE F.Cと、関東1部リーグに所属する強豪エスペランサSCが激突。

試合は、COEDOが前からプレッシャーをかけてエスペランサのビルドアップを阻害。ペースを握るとその流れのまま、セットプレーから柳田真志が先制点を奪うことに成功する。

COEDOは現在、川越市社会人1部リーグに所属。関東1部のエスペランサと比較すると格下に位置付けられるが、チームの完成度や選手から感じる上昇意欲はかなり高いものがある。

2022シーズンの新ユニフォームとともに掲げられた『圧倒的躍進』の文字に偽りはない。それを取り巻く“熱”も高く、この試合の応援席では数人のサポーターが絶えず手拍子を送っていた。

試合はその後、タイトルのかかった大会らしく白熱。あのディエゴ・マラドーナともプレーした元アルゼンチン代表のホルヘ・アルベルト・オルテガ氏率いるエスペランサの情熱と勝負へのこだわりはさすがのものだった。

しかし、COEDOは高い技術と冷静さでそれをしのぎ、後半に村山竜太が追加点を奪って2-0と勝利。見事決勝進出を決めている。

個人では、川越市にある尚美学園大学から今年COEDOに加入した大島龍斗(8番)が目立っていたぞ。

埼玉平成高校時代、現川崎フロンターレの佐々木旭とチームメイトだった大島。優雅さと力強さを兼ね備えたドリブルは一見の価値ありで、13日の決勝ではぜひ注目してほしい。

もっと上のカテゴリーでプレーしてもおかしくない選手だけに、COEDOの“クラブ力”が感じられる。