ブロックチェーン技術を利用したNFT事業やトークン発行型クラウドファンディング2.0「FiNANCiE」。

一般的なクラウドファンディングなどのように「お金を出して終わり」ではない、クラブとファン・サポーターの新しい関係性は世界的にも注目されており、日本では株式会社フィナンシェが提供するFiNANCiEがここ一年で一気に浸透してきた。

そんなFiNANCiEの名を冠したサッカー大会、第2回 FiNANCiE杯が3月6日(日)に開幕した。その様子をお届けする。

鎌倉に誕生した新たな“遊び場”、「鳩スタ」

株式会社フィナンシェが主催し、優勝トロフィーがNFT(非代替性トークン)で贈呈されることでも話題のFiNANCiE杯。

会場は第1回大会に続き、FiNANCiEでトークンを発行しているクラブの一つ、鎌倉インターナショナルFCのホームである「みんなの鳩サブレースタジアム」となった。

クラウドファンディングなどを活用し、2021年に誕生した、通称“鳩スタ”。Qolyはここがまだ空き地だった2019年に取材で訪れているが、当時何もなかった場所に照明設備の付いた緑色のグラウンドが広がっている光景は、率直に言って感動的だった。

このグラウンドの建設自体にFiNANCiEが活用されたわけではないが、人々の思いが形となり、クラブが前へ進む力となる姿はやはりダブるものがある。

みんなの鳩サブレースタジアムが建設される以前、鎌倉市内には市民が利用できる人工芝グラウンドは存在しなかった。

鳩スタが完成したことで、サッカーはもちろん、子供たちの遊び場など多用途でこの場所が活用されている。大会当日のこの日も「今度、グラウンドゴルフで使いたい」という年配の女性がふらりと訪れ、スタッフが真摯に対応する姿が印象的だった。