ファンクラブとの違い
――FC琉球にはファンクラブがあります。FCRコインとファンクラブの違いは何ですか。
倉林:ようやくFCRコインが実現して、5月18日に実際にファン・サポーターの方にも持っていただいたら、FC RYUKYU SOCIOというウェブサイトがオープンします。そちらで新しい投票や投げ銭といった機能ができるようになります。
既存のファンクラブは、年会費3000円からでいくつかの階層があるのですが、グッズがもらえたり、イベントに参加できたりします。それとは違う角度のFCRコインを使ったファン・サポーター向けのサービスというのがスタートする予定です。
そこの住み分けというのは、ひょっとしたら統合していくかもしれないですし、コインを持っていただかなくても参加できるようなファンクラブ制度を維持するということも考えてはいます。
具体的な差別化については、これから考えていかないといけないなという状況です。
FCRコイン発行を記念してつくられたジンベーニョのNFT(©FC RYUKYU)
――FCRコインでやってみたい投票案などはありますか。
倉林:選手入場時の入場曲とか、キャプテンマークに書かれる文言とか、グッズのカラーとか、そういったあまりチーム経営の深いところに関わらない、けれどもファン・サポーターとしてはニッチな部分で興味のある部分に投票できるというようなものは他のファントークンでも多いと思うのです。
当然そういった部分も用意していくんですが、それだけだとなかなかコインを持つというモチベーションや興味を持ってもらうには弱いかなとも思っているので、最初はもう少し大きい枠組みの投票も用意したいと思っています。
我々は2003年に創設したクラブなので、来年の2023年がクラブ創設20周年です。新しくクラブのリブランディングというのも考えていまして、例えば、エンブレムのリブランディングだとか、チームロゴのリニューアルであるとか。
ひょっとしたらチーム名称を、ほかのクラブだと北海道コンサドーレ札幌やアルビレックス新潟など、名前がついているクラブもありますので、そういったものも付ける付けないとか。そういったものを20周年を契機にファンサポーターの人と一緒に考えていく。そういったものをメニューとしては今後考えていきたいなと思っています。
ファン・サポーターの方たちも当然重要な意思決定になるので参加してもらえると思っていますし、それだったら一口コインを持っておこうかみたいに身近になってくると思うんです。そういったことを考えてはいます。
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――基本的にはファンに買ってもらうというのが第一なのですか。
倉林:ファン・サポーターの方にぜひ持ってもらって、いろいろFCRコインを活用した活動に参加してもらいたいです。最初から応援してもらっているファン・サポーターの方には、ぜひメリットがあるように今後値上がりしていくような活動をしっかりしていきたいと思っています。
>>沖縄からアジアへ!暗号資産「FCRコイン」発行のFC琉球、倉林啓士郎社長インタビュー(後編)