このところさらに厳しくなっている欧州サッカーのスケジュール。過密日程で試合が行われるため、選手への負担は増すばかりだ。

『Guardian』が伝えたところによれば、今回世界プロサッカー選手組合(FIFPro)が1000人以上の選手を調査し、その負荷の面について分析したとのこと。

その結果、活動を詳しく分析した265名の有名選手のうち、72名が2020-21シーズンに55試合(FIFProが推奨している試合数の限界)以上をプレーしていたとのこと。

さらに推奨される「中5日の休息」をほとんどとれておらず、147名の選手が10回以上の連戦を経験していたそう。

そして、今季UEFAチャンピオンズリーグの決勝に進出しているリヴァプールでは、サディオ・マネとモハメド・サラーの2名がかなり危険な状況にあるとか。

彼ら2名はクラブで4つの大会(プレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップ、UEFAチャンピオンズリーグ)を戦い、代表ではワールドカップ予選とアフリカ・ネーションズカップでプレーしていた。

そのため試合数は70に達しており、しかもその60%以上が中2~3日の連戦となっている。さらに試合に向けての総移動距離も20万kmに近いものになっているとのこと。

もちろん同様の問題はレアル・マドリーにも存在しているが、カリム・ベンゼマが53試合で最多、エデル・ミリタォンとヴィニシウス・ジュニオールが総移動距離12万8000kmという数字になっているそうだ。

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これらの数字はもはや選手のコンディションに大きな悪影響を及ぼすものだとFIFProは警告している。今年は冬にワールドカップが行われるため、夏の休暇も普段より短くなる予定なのだが…選手の故障が増えないことを祈るばかりだ。

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