Q: その後、長崎と徳島でのプレーを挟み、「ヴェルディに2度戻って3度所属した選手」になりました。プロキャリアとしても10年を超えましたが、小柄な選手でここまで長く活躍できた秘訣や、逆に小柄であることの強みみたいなものはありますか?
梶川: 強みは考えることですかね。僕はずっと小さかったので、大きい相手に対してどうやったら自分は勝てるのかをずっと考えてきました。
今となってはですけど、当時はやっぱりもっと(背が)伸びてほしかった。身長が大きくなればと思いました。
でも今こうやって(プロ選手を)できているというのは、ずっと考え続けてやれたことが自分の強みになったと思います。
【写真は東京ヴェルディ株式会社より提供】
あとはまあ、人が嫌がることというか人が「しんどいな」と思うようなことを、あまり自分が苦にならずにやれるところですかね。
しんどいこととしっかり向き合ってやれるというのは自分の強みというか、だからここまでやってこれたのかなっていうのは自分の中であります。
Q: 同じ小柄で注目している、あるいは参考にした選手はいますか?
梶川: プレーだけでいうと、ずっと言ってきているのはダビド・シルバ選手ですね。
あんまり大きくないですし、めっちゃ速いかといわれるとそうでもない。けどあれだけ得点とかアシストに絡んでいける選手ということで、彼のことを見ていたなという印象があります。
Q: ダビド・シルバ選手!久保建英選手が同じレアル・ソシエダに移籍したことで楽しみですね。
梶川: ああ、そうですね。利き足も同じで息が合ってる感じもしますし、二人の関係性でプレーしているのを見ていると楽しそうだなとか羨ましいなって思いますね。
<元スペイン代表MFダビド・シルバ>
Q: ところで湘南時代には155cmの中川寛斗選手、長崎時代には161cmの深井正樹選手ともプレーされてますよね。同じ小柄な選手として刺激を受けましたか?
梶川: そうですね。(中川)寛斗に関しては僕よりも小さかったので本当にすごいなと思いました。でも「負けん気が強いな~」って感じましたね。
深井さんも長崎でやりましたけど、ここまで残ってくる選手って“やり続ける力”や“負けたくない”という想いをすごく感じました。
だからといってすごくキツくあたってくるというか「ライバル」みたいな感じになるかというと、ピッチ外ではアドバイスしてもらったりしていましたよ。
やっぱり人格というか人として良くないと長く続けられないんじゃないかなと感じましたね。