DFをする子供たちへ「ボールを触る回数が多いので楽しんで欲しい」

――ところで、いつ頃からDFとしてプレーされているのですか?

「小学校の時は前でプレーしていて、トレセンの時だけDFでプレーしていました。小学生からジュニアユースでも一緒だったチームメイトにメチャクチャ足が速いヤツがいて、『俺はFWしかやらない』というタイプだったので、自分が後ろに回った感じですね」

――FWからコンバートされるなど、嫌々DFでプレーする子供たちも多くいると思います。そんな子供たちに向けて、『DFの楽しさ』を教えてください。

「自分の場合はジュニアユースに入った時には完全にDFでした。何となく『プロになるなら後ろだな』と思っていたので、『プロになりたい』『試合に出たい』から、やっていた感じですね。

自分は相手の攻撃を止めることが楽しかったです。あと、実は後ろのポジションはボールに触る回数が多いんです。先程もCBのビルドアップの話をしましたけど、DFが攻撃を作っていく傾向は今後も強くなっていくと思うので、そこを楽しんで欲しいですね」

――尊敬するDFは?

「元スペイン代表のセルヒオ・ラモス選手(パリ・サンジェルマン)です。守備も前へ出てボールを奪えますし、ヘディングでたくさんゴールを取れるところがメチャクチャ好きですね。自分は高校1年の時にサイドバック(SB)の経験が1年あるんですが、彼もSB出身ですし。そして、憧れの選手はジュビロ磐田の大井健太郎さんです。

もし、ジュビロに復帰するとなったら他の選手も含めてポジション争いをすることになると思いますけど、どこに行っても競争はあります。今年も相当な覚悟をもって栃木に来ることを決めたので、その中でポジションを勝ち取れたことは自信にも繋がっています。この経験を活かして、これからも色んな競争を楽しんでやっていきたいと考えています」

――では最後に今後の目標を聞かせてください

「1番近い目標は2024年のパリ五輪です。現在のU-21から代表活動を続けて、必ずパリ五輪に出ること。その後は現在のフル代表の選手を見ても海外で活躍している選手ばかりなので、やっぱり海外でプレーして結果を残したいですね。海外で活躍してフル代表に定着して、W杯に出場することが目標です」