イタリア戦で得た自信を胸に

欧州遠征から帰国した鈴木海音は、J2第39節のヴァンフォーレ甲府戦、即先発フル出場を果たした。

チームに新型コロナウイルス感染者が続出する中、実戦経験が浅い急造のDFラインを牽引。3バックでも4バックでも、冷静かつスマートな守備で1-0の完封勝利に大きく貢献した。試合後には「後半は足が攣っていた」と明かしたが、スクランブルな状況下にも冷静に対応する逞しい姿が印象的だった。

イタリア戦で得た収穫も課題も自信につながっているようだ。常に競争があることを自覚し、「競争を楽しみたい」と公言できる彼は、今後も栃木SCやジュビロ磐田、日本代表、そして海外でも活躍していける選手だ。

U-17W杯で同大会を2度制した強豪に敗れた悔しい経験も貴重だ。日本を相手に自分たちのスタイルではなく、守備を固めて勝利に徹して来たメキシコの姿は今後の大きな舞台で活きるはずだ。

そんな彼の活躍を、今はまだ日本で観られることを幸せに思う。

<プロフィール>

鈴木海音(すずき かいと)

2002年8月25日生まれ(20歳)
静岡県浜松市出身
182cm/72kg
ポジション:DF

磐田U-18在籍時の2019年3月に2種登録され、翌年4月に高校3年ながらプロ契約を締結。2020年はJ2で6試合に出場するも2021年はリーグ戦で1度も出場機会を得られず、今季から栃木に期限付き移籍。積極果敢なインターセプトや読みの鋭さを活かしたカバーリングで、3バックの右CBとしてリーグ31試合(※先発として30試合)に出場中のU-21日本代表。両親が音大出身で、海の近くで生まれた息子に「海音」と名付けたのが名前の由来。

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