名波浩

日本代表の記念すべき初W杯で10番を託されたマジカルレフティ。

元々は典型的な司令塔タイプだったが、加茂周監督によってボランチへコンバートされたことで「ユニフォームを汚す10番」へと変貌した。

正確無比な左足から繰り出されるパスで決定機を演出するだけではなく、的確なカバーリングや献身的な守備など、攻守両面で貢献する近代的なゲームメイカーとしての地位を確立。

代表戦では67試合で9ゴールを記録したが、数字以上の印象を残している。特に2000年アジアカップは“王様”として圧巻のパフォーマンスを見せつけた。ちなみに、その生い立ちは意外にも武闘派である。