20日、東南アジアの王者を決めるAFF三菱電機カップが開幕を迎えた。
前回大会まではAFFスズキカップと呼ばれていたものの、今回から冠スポンサーが変更となり、同じ日本企業の三菱電機が名前を飾ることになった。
その一次ラウンドの会場の一つになったのが、本田圭佑がジェネラルマネージャーとして指揮を執っているカンボジアだ。20日の開幕戦ではこの地域の強豪の一つであるフィリピンと対戦することになった。
FIFAワールドカップ・カタール2022で現地の解説者を務めていた本田圭佑であるが、決勝戦を終えてからわずか2日後の試合でベンチ入り。
彼に率いられたカンボジアは序盤からペースを握り、フィリピンがややスローに入ってきたところを利用してチャンスを作り出していった。
そして16分にはロングボールから左サイドのピソスが抜け出し、サポートしたバラインがクロス。ニアポストに入ったブンハインが合わせて先制点を奪う。
さらに20分にも左サイドからチャンスを作り、ピソスのクロスがクリアされたところをボランチのチャンポリンが拾い、ミドルシュートを叩き込んだ。
その後41分、55分とフィリピンのケンシロー・ダニエルズにゴールを決められて同点に追いつかれるも、59分には再び追加点。右サイドからのクロスをブンハインがヘディングで合わせ、再びリードを奪ってみせた。
そして試合はこのまま3-2で終了。本田圭佑GMが率いるカンボジアが打ち合いとなった開幕戦を制し、幸先よい大会のスタートを切った。
一方、タビナス・ジェファーソン(水戸ホーリーホック)、嶺岸光ら日本生まれの選手が先発出場したフィリピンにとっては悔しい結果に。
カンボジアのパスワークと速いサイドアタックに対応することができず、守備面で遅れをとったことが命取りになってしまった。
なおAFF三菱電機カップは公式Youtubeで全試合が配信されており、日本からも観戦することが可能だ。