昨年のワールドカップで失意の敗退となったブラジル代表は、退任したチッチ監督の後任を探している。
フランスのレジェンドであるジネディーヌ・ジダンも候補のひとりとなっているが、フランスサッカー連盟のノエル・ルグラエ会長の発言が物議を醸している。
『RMC』によれば、「ジダンがブラジルに?そんなの知るか!彼が私に連絡しようとしたら?私は彼の電話にすら出ないだろう。彼は自分のしたいことをやるし、私には関係ない。彼とは会ったこともない。我々はディディエ(デシャン)と別れることなど一切考えていない」と言い放ったという。
この発言に対して、フランス代表FWキリアン・エムバペらは反発。また、かつてジダンが所属したレアル・マドリーもこのような公式声明を出した。
「レアル・マドリーは、フランスサッカー連盟のルグラエ会長が、世界最高のスポーツレジェンドのひとりであるジダンについて述べた残念なコメントを嘆いている。
この発言は、世界中のサッカーファンから最も称賛されている人物のひとりに対する敬意の欠如を示すものであり、当クラブは早急な訂正を望む。
ジダンはフランスを代表する世界チャンピオン、欧州チャンピオンであり、その他にも多くの栄誉に加え、このスポーツの価値を体現している。彼は選手として、監督として、そのキャリアを通じてそれを証明してきた。
フランスサッカー連盟会長の発言は、そのような代表権を持つ人物としては不適切なものだ」
その後、ルグラエ会長は誤解を生むような的外れな発言だったことを認め、ジダンに個人的に謝罪したいとコメント。
ジダンには多大なる敬意を払っているとしつつ、ジダンとデシャンを対立させるようなRMCのインタビューに応じるべきではなかったとも述べた。
81歳の同会長はこれまでにも問題発言があり、辞任を要求する声が高まっている。