サッカー界で耐えることがない人種問題。

フィリピン代表経験を持つバーミンガムGKニール・エザリッジもその被害に遭ったと明かした。

彼は英国人の父とフィリピン人の母のもとにロンドンで生まれた選手だ。『The Sun』のインタビューでこう述べた。

「(ブラックバーン戦で)終了間際に同点ゴールが決まり、自分はハーフライン付近でそれを祝った。

そして、ゴールに戻っている時にいつものような罵声が聞こえた。すると突然、観客のなかで立っていたひとりが非常に嫌なことをした。

『このクソ中国人が』と言ったんだ。そして、彼はいわゆる“中国人”の目をしてきた。自分はあっけにとられた。

体の知らない部分を熱いナイフを刺されたような感じだった。

完全に茫然としたし、ひどく汚され、無価値になったような、本当におかしい感覚だった。深く切り刻まれる。 そして、精神的にも影響がある。

警察から話を聞いたとき、『これは現実なのか』と思った。監視カメラの映像で明らかなのにね。

レフェリーに報告したら、うまく対処してくれて、FAが関与してくれた。警察は犯人を見つけた。

犯人は犯罪を認めているが、15歳の子供だった。

その子は人種差別だとは思わなかったと言った。これこそ、教育と理解の欠如に他ならない。それが、僕らが話したかった理由だ」

また、エザリッジの同僚であるトロイ・ディーニーも人種差別の対象になってきた。

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彼は、人種差別がサポーターのなかで“権利”として意識されてると指摘。「俺たちは群れのメンタリティを作り出した。入場ゲートを通った瞬間、ルールもリスペクトもない。『金を払ってるんだから、好き勝手やれる』という権利意識になる。『中国のクソ野郎、黒人のクソ野郎』。街中や職場ならこんなことを言ってはいけないという自覚がある」と述べている。

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