サミル・ナスリ

マルセイユで10代にしてレギュラーを奪った天才司令塔。2004年のU-17欧州選手権で優勝したあと、監督のフィリップ・ベルジェローは「ナスリのボールの動かし方はジダンを思い起こさせる」と語った。

マルセイユの貧しいアルジェリア系の家族で育ったという類似点もあり、次なるジダンだと大きな評価を得た。その実力は確かなもので、その後アーセナルとマンチェスター・シティでも活躍を見せた。

ただ2008年にアーセナルへと加入した際、彼は「人々が僕のことを未来のジダンだと呼んでいるのを聞いたとき、ショックを受けた。しかしそれをすぐに忘れることにしたよ」と話していた。その通り、成長するに従ってジダンとは異なった選手になり、態度の問題もあって20代半ばでピークを迎えてしまった。