大一番を前にした浦和にとって朗報なのは、ブライアン・リンセンが第9節の川崎フロンターレ戦でリーグ戦初ゴールを記録したことだろう。昨季途中に加入した後は怪我に苦しんだ男に生まれた文字通り待望の一発だった。
川崎戦を迎えるまでは、リーグ戦で興梠慎三以外のセンターフォワードにゴールが生まれておらず、興梠への依存度の高さが懸念材料となっていた。ACL決勝はもちろん、その後のリーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯を勝ち抜くには、ストライカーの活躍が不可欠となるだろう。
得点力に加え、熟練のポストプレーと前線からの守備を高次元でまっとうする興梠。その代わりになる存在は、そもそもJリーグ全体を見渡しても中々いないと言える。背番号30がスタメンに定着してからリーグ戦7戦負けなし(5勝2分)と安定感が出てきたのも納得なのだ。
リンセンの覚醒はもちろん、ホセ・カンテの本領発揮、そしてルヴァンカップでの負傷もありリーグ戦での新天地デビューがお預けとなっている髙橋利樹がどれだけ奮起できるか。
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例年以上に混戦となっている今季のJ1を制するには、“浦和の将軍”である興梠への依存軽減がカギを握る。