U-20ワールドカップは残念ながらグループステージ敗退に終わってしまったU-20日本代表。

初戦で難敵セネガルを下しながらコロンビアとイスラエルに2試合連続の逆転負けと、非常に悔しい形で大会を去ることになった。

とはいえ、当然のことながらここは最終目的地ではなく、来年のパリ五輪を含め、すべては3年後のワールドカップまでの過程だ。

そこで、今大会出場メンバーの中で、今年2023年中に森保一監督率いる日本代表のA代表へ招集されても驚かない選手を3名ピックアップした。

松木玖生

2003年4月30日生まれ(20歳)

FC東京所属

今大会の日本代表もU20アジアカップ同様、「松木玖生のチーム」だった。

キャプテンとして3試合にフル出場し、攻守で日本をけん引。チームとしてなかなか得点を奪えないなか、セネガル戦のゴール、イスラエル戦のアシストは松木の真骨頂が表れたプレーだった。

U-20の代表活動において、いわゆるボランチとして生きることの難しさを痛感したはずだ。キックのパワーと精度自体はチーム屈指だが、ボランチには「味方にプレーをさせる」細かい技術が必要になる。

一方で、ゴール近くのプレーでは改めて非凡さを見せた。タイプは異なるものの、ピッチのあらゆる場所に顔を出しながらゴールを狙うドイツ代表のトーマス・ミュラーのような選手になることが松木の生きる道ではないか。

魅力的なメンタリティを持つ彼だからこそ、課題と進むべき道が見えてきた今の段階で一度A代表へ招集することは大きなプラスになると感じる。