主審は病院で治療を受けた後に退院したが、タポンは死亡する前に謝罪していた。
退場癖があったというタポンは「自分が間違っていた。あの5分は我を忘れてしまい、レフェリーに対してああいう反応をしてしあった。キレたとしか言いようがない。レフェリーは最初から全て相手寄りだった」としつつ、「(主審から)告訴されたくないなら、30万ペソ(76万円)を払えと言われた。心の底から謝ったが、彼は受け入れてくれなかった。彼を殺していたかもしれないが、そのつもりはなかった。昨日は寝れなかった。みんなから殺していたかもしれないと言われた」とも話していた。
タポンにはパートナーとの間に2人の子供(2歳と7カ月の子)がいたが、最近母親を亡くしており、その影響もあったようだ。
パートナーは「彼はひどい状態だった。わけがわからなくなったと言っていた。別れを告げるメッセージで彼は子供たちをよろしくと言っていて、子供たちが刑務所で毎日苦しむ自分を見るくらいなら一度だけにしたほうがましだと。で、倒れている彼を見つけた」と話している。
姉妹もタポンが自殺したことを認めており、最後には家族宛てにメッセージが送られていたという。
なお、現地ではタポンが麻薬取引や強姦容疑でも告訴されていたとの情報も伝えられている。