移籍情報アカウントの99%は偽物

このように報道機関の記者は、日夜必死になって情報を収集して記事を掲載している。一方で、X(旧Twitter)などで移籍情報を発信している移籍情報アカウントなるものが存在する。

この移籍情報アカウントは自らをクラブ関係者、クラブスカウト、記者、元選手などと称していることがあるという。ただ元報道機関記者の筆者から見ると彼らはほぼすべて偽物であると断言できる。

なぜならクラブ側にメリットが全くないからだ。SNS上に人事情報を垂れ流す得体のしれない者にクラブ側から情報を流すメリットは一切なく、仲介人も彼らに情報を流すメリットが存在しない。そのため妄想をでっち上げる形で架空の移籍情報を流している可能性が極めて高い。このような虚偽の情報を流す行為は、詐欺罪や偽計業務妨害罪にあたる可能性があるため、SNSでこのようなツイートを流している人間は直ちにやめることをお勧めする。

SNSには「Here we go」で著名なファブリツィオ ロマーノ記者が移籍情報を流しているが、日本の記者は業務上の取材で得た情報を媒体掲載前にSNSで流すことは情報漏洩にあたるため、ロマーノ記者のように移籍情報を流すことはないだろう。

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今回移籍報道の背景などを記事化した。読者の知らない裏側でこのような経過を経てニュース記事が掲載されている。今回の記事で移籍ニュースをより深く、より多角的な読み方をするきっかけになればうれしい限りだ。

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