試合後、レイラック滋賀の監督となってから2試合目で初勝利をあげた菊池利三は以下のように話していた。
菊池利三
「待ちに待った勝利でした。みんなで勝ち取ったものだと思います。
相手は力のあるチームだとみんなが分かっていましたので、そこに対してどう立ち向かうか。
相手のボール回しが巧みだという点を想定していたので、それをわかりやすく全員で共有できるような守備のやり方をしたというのが、今日はよく出ていたと思います。
ただ、1点返されたところとか、プレー選択が間違っている部分もあった。それが相手にペースを持っていかれる時間を作ってしまったので、それを修正ポイントとしてハーフタイムに伝えました。もったいない失点があったことは来週に向けての課題ですね。
前からのプレスがハマってゴールに向かう場面は多かったです。そこからスプリントでペナルティエリアに入っていくことは練習から共有していた部分ですが、もっとできますし、まだまだ足りないですけども、今日は選手たちがよくやってくれました」
また、2つのゴールを決めて勝利の立役者となった榎本大輝も、得点に至った展開について以下のように話していた。
榎本大輝
「ボールを獲ったあとにすぐ前へつけるという狙いがあって、それが2つの場面でいい形にでて、たまたま僕が決められたというだけですね。本当に良かったです。
守備についてはみんなで前から行くというのは決めていたので、そこで統一してやれたかなと思います。
久々の勝利をみんなが噛み締めてますね。まだ上位に食らいついていける状況ですけど、連勝しないとそこにはいけないので。
もう今日のことは今日で忘れて、24日のラインメール青森戦に向けて勝ちにこだわっていきます」
全員で統一できるようなわかりやすさを持って戦ったことが、2つのゴールを生み出して勝利に繋がったという。選手が同じベクトルを向いた新たなレイラックの姿が見られたようだ。
ただその一方で2つの失点について菊池利三監督は「もったいないものだった」と語っており、守備面の安定を取り戻すことがこれからの課題になりそうだ。
【関連記事】保有選手45人&監督解任…新生レイラック滋賀の新指揮官、菊池利三が「J昇格のためにプラスすること」
なお、レイラック滋賀FCはこの勝利によって順位を5位に上げており、Jリーグ参入に必要な2位までの勝点差を2に縮めた(ただ2位ソニー仙台は1試合消化が少ない)。