――トロントFCはカナダのチームですが、アメリカに越境する感覚や移動などで何か苦労する点などはありましたか?

大学の時から結構移動はしていたので、別に苦というか…例えば日本にいて、そういう移動とかってなるとそんなに長い距離をしないと思うんですよね。だからそこにあまりフォーカスしないと思うんですけど、アメリカだと本当にその倍とか倍以上の移動距離になるので、身体に疲労は絶対溜まってくると思います。

でも個人的にはまだ若かったというのもあるんですけど、ずっとアメリカでそういう移動を大学の時からやってきたので、そこまで別に苦とは思わなかったです。もちろん時差とかもあるので難しい時もありますけど、個人的にはもうずっと慣れてやってきたことなので、“壁”という風には感じたことはないですね。

カナダ代表は「サイドの個が強い」

――カナダは昨年、36年ぶりにワールドカップへ出場しました。近年カナダのサッカーが良くなってきた、強くなってきたと遠藤選手が感じていた部分はありますか?

本当にここ最近強くなってきていて、その理由としてはもちろん選手のレベルアップもあります。MLSでプレーしている選手がたくさんいますし、ヨーロッパに出ている選手も多い。その選手たちがレベルを引き上げている部分があります。

カタールワールドカップの最終予選でも、メキシコやアメリカに勝つなど良い戦いをして、1位で抜けました。もちろん大陸ごとにレベルは違うと思うんですけど、メキシコやアメリカ、ジャマイカとかの中に入って1位でワールドカップへ行けるというのはやっぱりすごいことだと思います。

トロントでやっていたチームメイトではスタメンとして出ている選手もいるので、そういう選手が頑張ってワールドカップにも出場したというのも嬉しいです。

――今のカナダ代表はどんなチームだと感じています?

9月の代表ウィークはカナダ代表が活動していなかったので分からない部分もありますが、個人的には、例えばサイドの個が強いとかですね。

アルフォンス・デイヴィスはカナダ代表では色々なポジションをやっています。バイエルンでは左サイドバックですけど、カナダ代表ではFWとか左サイドハーフも。FWではフランスのリールでプレーしているジョナサン・デイヴィッドも点が取れる選手です。

個人的にはサイドに良い選手が多いかなと思っています。そこで仕掛けられる選手のスピード、クロスであったりとかそういう部分での得点が多いのかなとは思います。