福井ユナイテッドを指揮して2年目、現体制で初となる地域サッカーチャンピオンズリーグを戦った藤吉信次監督は、試合終了後の記者会見で以下のように話していた。

――3試合の統括は

決勝ラウンドに行かなければいけない状況だったので、非常に残念です。

ただ選手たちには本当に感謝しています。自分で言うのも何ですが、監督として見ていて『素晴らしいチームだな』と思いながら見ていました。

この大会に向けて福井の人々がとてもいいサポートをしてくれました。グラウンドを提供してくれたり、応援の催し物をしてくれたり、お守りを作ってくれたり。

フロントの方々もいろんな面で僕たちがやりやすいようにしてくれて、サポーターもまるでホームのような雰囲気を作ってくれました。他にはない環境でできたことを本当に感謝しています。

特に選手、そしてスタッフ。本当に寝ずに分析してくれた。ただ、やはり決勝ラウンドに行かなければいけないと思っていたので、残念です。

――足りなかったことは

勝てなかったことが一番足りなかったものです。そして、点を獲る、失点を防ぐという点もそうです。

ゲーム内容であったり、試合の運び方であったり、そこは誇れると思います。スゴいチームが作れました。

しかし結果がすべての世界ですから、そこが足りなかった。指揮をとっているのは自分なので、僕が一番いけなかった。

――3試合スタメンを変えずに臨んだ。その理由と評価は

毎日試合をするというのはもちろん大変ですが、僕も選手としてやったことはありますし、可能なものです。相手も同じですからね。

実際に3試合ともしっかり普通にプレーしてくれましたし、全然気にすることはありませんでした。途中出場の選手も頑張ってくれましたし、3試合ともいいゲームが出来ました。ただ、結果がついてこなかったことが残念です。

――新体制発表のときに「学びを止めない事が大事」と仰っていました。この3試合で学んだものは

違う采配をしていたら、また違った結果になっただろうし、色々なところで指導者としてもっと成長しなければいけないと思います。

本当に結果が全てなので、内容がいいとか、ボールを持てるとか、そんなことは関係ないんですよね。

でも、やっぱり良いサッカーをしないと未来がない。それは両方とも追い求めていくものですが、その中でもやっぱり勝たなければいけない。

それはしっかり学んで、自分も成長していきたいと思います。

――サポーターに向けて

最後の最後まで一緒に戦ってくれました。僕だけではなく、選手もスタッフも全員がそう思っています。

大きな後押しをしてくれましたし、サポーターがいなければこのような熱い試合は出来なかった。本当にすべての福井の人達に感謝したいと思います。

――ありがとうございました!

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