日本代表を率いる森保一監督。現役時代の1993年には「ドーハの悲劇」を経験している。
1994年のワールドカップアメリカ大会への出場権をかけてカタールで行われた最終予選。日本はイラクとの最終戦で後半アディショナルタイムに痛恨の失点を喫し、土壇場で出場権を逃すことになった。
当時代表メンバーだった柱谷哲二、吉田光範、福田正博、北澤豪の4人が前園真聖さんのYouTubeチャンネルで当時を振り返っている。
選手としてドーハの悲劇を経験した森保監督は、昨年カタールで行われたW杯を監督として指揮。さらに、2026年にアメリカ・カナダ・メキシコで共催される次回大会への出場も目指している。
元代表選手たちは、森保監督とカタール、アメリカとの不思議な縁を感じているようだ。森保監督と懇意の福田さんは、冗談交じりにこんな話をしていた。
「本当ですね。カタールに行って、(次のW杯開催地が)アメリカって。
(森保監督に2022年W杯の)大会前に言ったんですよ。
カタールってドーハだから、俺たちのあれを晴らしてくれるんだよねって言ったら、『そうですね』なんて言ってあんまり考えてない…。
だから、あいつはいっちゃってますよ。あいつって言ったらあれだけど(笑)
(カメラも)回っていたから俺にも何かいいこと言ってくれるのかなと思って、俺たちの思いを…って言ったら、『あ、そうですね』って言うんですよ。『あ、そうですね』ってなんだよ!
(ドーハの悲劇で逃したW杯の開催地がアメリカだったことも)覚えてないね。天然ですね、ド天然だね。
『あ、そうですね』って言いやがったんだ、あの野郎。俺の思いはどっか行っちゃったんだよ。
(仲が良かったというか自分に)あいつが付き合ってくれてただけなんですよ」
森保監督自身はカタールやアメリカとのつながりを全く意識していないようだ。ある意味、そういった鈍感力も持ち味なのかもしれないが…。
福田さんは当時の森保監督とよく一緒にいたそうで、そういった仲だからこそ言えることかもしれない。