来年はピッチで同じ景色を

来季加入する予定の神戸は先月J1リーグ初制覇を達成した。来季はディフェンディングチャンピオンのメンバーに加わる山内は、Jリーグ、アジアの大舞台など未知の領域が待っている。期待を胸に王者の一員として来季も頂点を目指す。

――ヴィッセル神戸が優勝した瞬間はどこで見ていましたか。

家で見ていました。

――どのような気持ちが沸き上がりましたか。

素直に優勝してほしいと思っていました。チームとしても初めてのリーグ優勝で、自分が小学6年のときにJ2からJ1に上がったと思います。去年は苦しいシーズンを送った中で優勝できました…。

優勝したことは本当にすごいと素直に思ったし、来年も同じ景色が見られればと思っています。

――来季のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場も決定しました。来季はディフェンディングチャンピオンの一員として戦います。

いまはまったく不安はないし、(神戸に)行くことに対して楽しみしかないです。ワクワクした気持ちというか、(キャリアの)初めの年からそういう見られ方をするチームはあまりないですし。

そのチームで例えば1年目の選手が試合に出ていたら見られ方も変わると思っています。ネガティブな思いよりは、ポジティブに思うことが多いと思います。

――神戸アカデミーOBの佐々木大樹選手が今季大活躍を見せました。刺激は受けましたか。

僕が1年のときに高校3年の代に大樹くんがいました。そのときは失礼ですけど、あそこまで走って戦う選手ではなかった印象があった中で、昨季と今季も含めてすごくプレースタイルが変わったというか。

もちろん上手さもありますけど、戦うところを見ていてすごいと思いました。自分も一緒に出たいです。アカデミー出身の選手として試合に出ることで、アカデミーの選手たちからもより見られ方などがすごく変わってくると思います。

大樹くん、山川選手の活躍を今季見ながらアカデミー出身の選手として、負けていられないといったらアレですけど、自分も(その流れに)乗っかっていきたいとすごく思っています。

――先日モンテディオ山形に育成型期限付き移籍中の泉柊椰選手を取材しました。彼も大卒経由で今季から神戸に入団しました。

柊椰くんは高校のときから本当に仲が良くて、僕は年下なんで失礼ですけど、良くしてもらっていたのでお兄ちゃんみたいな感じですね。僕が中3からユースの練習に行ったりしていたので、すごくその代の選手たちと仲がいいというか良くしてもらっていました。その中の一人に柊椰くんがいました。

練習に行ったときもそうですし、お互い大学生のときに練習参加した際はキャンプも同じ部屋でした。一緒にいることも長かったです。サガン鳥栖戦のJリーグ初ゴールが素晴らしいゴールでしたね。でも僕はユースのころからも見ていますし、大学でずっと柊椰くんを見ていた身からすれば偶然ではないと思うし、柊椰くんがいままで大学で準備してきたものが出たと思います。

来年は恐らく戻ってきてくれると思うので、また一緒にサッカーをできることが楽しみです。