かつてイングランド代表やメキシコ代表、コートジボワール代表など様々なクラブを率いた名指揮官スヴェン=ゴラン・エリクソン氏が、末期癌に侵されていることを告白した。

『Guardian』によれば、現在75歳のエリクソン氏はスウェーデンのラジオ「P1」のインタビューで以下のように語ったという。

「最良の場合でも余命は1年。最悪の場合はさらに短くなることを承知している。私を担当している医師も完全に確信しているわけではない。

5キロのランニング中になんの前触れもなく倒れた。次の日に行った検査の結果、癌だと診断された。

これについては考えない方がいい。自分の脳を騙さなければならない。四六時中そのことを考えて、家で座って惨めな気分になって、自分は運が悪いと考える。そんな立場になるのは簡単だ。

しかし物事のいい部分を見て、挫折に埋没してはいけない。これこそ人生で最も大きな挫折になる。私は可能な限り長く戦っていくよ」

選手としてはあまり成功できなかったエリクソン監督。しかし1980年代にヨーテボリでUEFAカップを制覇するという驚きの成果を得て、その後ベンフィカ、ローマ、ラツィオで成功を収めた。

2001年にはイングランド代表初の外国人監督になり、日韓ワールドカップに出場。さらに2010年にはワールドカップ直前でヴァイッド・ハリルホジッチの後任としてコートジボワール代表監督になり、本大会に臨んでいる。

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近年はタイ、UAE、中国、そしてフィリピンなどで活動し、そして昨年までスウェーデンのカールスタッドというクラブでスポーツディレクターを務めていた。

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