ジネディーヌ・ジダン
ジネディーヌ・ジダンが選手としていかに優れていたか、それは誰もが知っている。シルキーとしか言いようのない繊細なトラップ、対面する相手を華麗に抜き去るドリブルは、90年代のサッカーのハイライトである。
古巣であったレアル・マドリーで監督に就任した彼は、他のクラブでの指揮経験がなかったことから賛否両論の評価だった。しかしそれからリーガで2回、チャンピオンズリーグで3回の優勝を果たした。
彼は現役時代と同じく、就任するべきクラブやタイミングを見極める目を持っており、そして監督として目立ちすぎないという稀有な存在だ。アンチェロッティの後継監督と言ってもいいだろう。