「大学4年まで待っていたら“立ち位置”は確実に変わっていた」
――大学で成長を遂げ、3年次の9月にはFC町田ゼルビア加入内定が発表。同時に特別指定選手になりましたが、3年でもう町田に決めたというのは、平河選手の中でどうしてそのタイミングだったんですか?
町田からオファーをもらった時は正直びっくりしたほうが大きくて、その時は「本当にプロになれるんだ」くらいの感じでした。
「どうしようかな」というふうに色々考えたんですけど、このタイミングでオファーをいただいたのも、FC町田ゼルビアが獲りたいという強い気持ちを感じました。
また、そこに対する答えで、自分にプレッシャーをかけるじゃないですけど、大学3年で決めてそこから…自分は東京都リーグだったので注目も集まりますし、今後のためを考えて大学3年の時にもう返事を出そうと決め、すぐに伝えました。
――いま振り返った時に、早めに決めたメリットはどんなところに感じます?
メリットは、3年生の大学の活動が終わってすぐに町田へ練習参加したことで、1か月半くらいプロの現場を大学3年生の時点で経験することができました。当時は本当にプロの厳しさやスピード感など、何もかも付いていくことに必死だったので、本当に成長しかなかった活動でした。
そこでデビューもできましたし、大学4年の時も特別指定だったからこそ試合に起用されていたと思います(※J2で16試合に出場し2ゴール)。
大学3年の時に決めるか、大学4年になるまで待つかで、“今の立ち位置”は確実に変わっていたと思います。町田にいるかも分からなかったので、そこは今考えると大学3年の時に返事をして良かったです。
――ちょっと脱線というか、山梨の大学が東京都リーグに参加しているというのは何か不思議な感じもします。遠征とかは実際どういう感じなんですか?基本的に東京の大学と対戦するわけですよね。
東京のチームと対戦するからアウェイ、という感覚は全然なかったです。ホーム&アウェイなんてないですし、グラウンドもボコボコで足をよくくじいてしまうような日々でした。
本当に今の(町田の)環境が良すぎて、それに当たり前という風にならず、大学時代のことも思い返しながらプレーしたいなと思います。
東京都リーグですがレベルは全然低くなくて、本当に自分が成長できたリーグでした。都リーグがこれからもっと発展してレベルアップしていくといいなと思っています。