1月29日にシンガポール代表監督を解任された西ヶ谷隆之氏。2021年12月に辞任した吉田達磨氏のあとをつぐ形で、2022年4月から同職に招聘されていた。

しかしながらそれから21試合で8勝5分け8敗という成績に。2022年のAFF三菱電機カップではグループステージ敗退、ワールドカップ予選では現在最下位と苦戦していた。

『CNA』によれば、かつてシンガポール代表でプレーしていたDFラム・サシクマール氏は西ヶ谷隆之監督について以下のように評論したとのこと。

「彼が限界を超えていることは誰もが知っていた。それは言葉を聞いていても明らかなことだった。

レースカードライバーではなかったにもかかわらず、レースカーを運転しようとしていたのだ。シンプルな話で、彼はサルーンカーを運転するような男だった。

しかし、すべてを西ヶ谷監督のせいにするのは公平なことではない。

プロの指導者として、彼がその仕事を引き受けたことは責められない。誰かがやってきて、代表監督になってくれと誘ってきた。そんな仕事は世界に200人程度しかできないのだから。代表監督という仕事でキャリアを前進させたかった。

ただ、そこはプロの指導屋としてお金を稼がなければならない場所だ。経歴から言って、彼は国際的なサッカーにおける戦術的なセンスをあまり持っていないのだと思う。

彼は懸命に努力していたが、英語をあまり話すことができず、国際的な経験もなかった。あらゆる部分で間違った起用だったのだ。

間違いなく西ヶ谷監督は努力していたし、チームのセレクションはそれほど悪くはなかった。しかしそれがどのようにピッチに影響を与えるのか、交代策、ゲームプランについて彼はあまり明確な理解を持っていなかったか、この地域のサッカー、この地域の選手について把握していなかった」

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記事によれば、西ヶ谷監督は英語を流暢に話すことができず、コミュニケーションをアシスタントコーチの飯塚氏に大きく依存していたとのことで、言葉の壁が障害になっていたとか。

ロッカールームで選手から見放されてはいなかったが、自らの主張を選手に直接伝えられず、有意義な関係を築くことには苦労していたそうだ。

なお、西ヶ谷隆之氏の後任となるのは現在シンガポール代表の総監督を務めている小倉勉氏になると伝えられている。

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