「JFLで戦えるチームを作るための基準に」
一方、福井ユナイテッドFCを率いている藤吉信次監督も以下のように振り返り、個人の力がある相手に対してはもっと自分たちに厳しくプレーしないといけないと語っていた。
「大宮さんと公式戦ができる機会はなかなかない。そこで自分たちの力を試そうと、最初からいい形で入って、チャンスも多く作れていて、いい戦いができたんですけど…。それで0-3で負けたのは、まだまだ僕たちに足りないものがあるということ。
福井で開催できるということで、地元の皆さんも大宮のサポーターの方もたくさん見に来てくれました。福井のサポーターのみなさんも最後まで応援してくれて本当に励みになりました。
選手たちも0-3で負けていても最後まで諦めずにやってくれたのが良かったと思いますし、誇りを感じます。
足りなかったところは、最初の失点の部分でも見えた球際の部分や戦うところ、そして決めきる力ですね。個人の能力がある相手にそれを許してはいけないですし、もっと自分たちが厳しくやっていかないといけない。
やっぱり最終的にサッカーは結果が全て。いくらボールを保持しても、0-3で負けたら意味がない。天皇杯はこれで負けてしまったので、次は北信越リーグでJFLに上がれるようにこだわってやっていきたいと思います。
勝ち切るという勝負どころの部分はとてもいい勉強になりました。JFLに上がるだけではなく、JFLで戦えるチームを作ろうとしているので、それを基準にして求めていきたいと思います」
そして福井ユナイテッドFCの社長を務めている服部順一氏は自身のSNSで「暑い中たくさんの応援ありがとうございました。完敗です。学ぶことしかありません。更に高い緊張感で毎日の精進です」と投稿するとともに、福井まで観戦に駆けつけた多くの大宮アルディージャのサポーターにお礼を述べていた。
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福井に勝利した大宮アルディージャは、このあと6月1日に長野パルセイロとのホームゲーム、6月9日にツエーゲン金沢とのアウェイゲームに臨み、そして6月12日にたけびしスタジアム京都で京都サンガF.C.との天皇杯2回戦を迎える。
J3では10勝3分け1敗という好成績で首位に立っている大宮。2カテゴリ上の京都サンガを相手にどのような戦いを見せるのか。長澤徹監督が述べる「シビアに勝負をかけていく」試合はどのようなものになるのか。改めて注目の試合になりそうだ。