古巣仙台との決戦に向けて

仙台では3季在籍した氣田は、リーグ戦100試合(J1で29試合、J2で71試合)15得点(J1で3得点、J2で12得点)8アシスト(J2のみ)と主力選手として仙台の攻撃をけん引してきた。

今季は山形でリーグ戦20試合1得点と本来の力を出し切れていない状況だが、優れたテクニック、相手のマークを軽やかにはがすドリブルに、チャンスを創出するパスで局面を打開するシーンを見せてきた。

ただ今季の結果に満足していないだけに、この決戦にかける思いはひとしおだ。

――古巣であるベガルタ仙台とのダービーマッチが近づいています。今季の仙台の印象について教えてください。

そんなに試合を見ているわけではないので詳しくは分からないですけど、勝負強いというか、勝ちを重ねているなという印象はあります。

――仙台で開催されたダービーでは0-2で負けました。あの試合で見えた課題、改善点を教えてください。

あのときからチームのやり方はだいぶ変わっています。僕自身の立ち位置もまた変わっているので何とも言えないですけど、気持ちの強さみたいなものは大事だと思います。

――古巣との対戦になりますけど、マッチアップしたい選手はいますか。

小出悠太選手ですね。仲良くしてもらっていましたし、いまでもたまに連絡を取ります。前回の後半に、僕がちょっと抜け出したところで彼の素晴らしいプレーで阻まれました。あのイメージが強くあるので、今度は僕が上回りたいです。

――手の内が分かってる相手との対戦。自身の強みであるドリブルや柔らかい繊細なタッチ、チャンスメイクを活かして仙台をどう打ち負かすのか、イメージを教えてください。

そんなにちゃんと見てないので分からないですけど、メンバーからして後ろのセンターバック2枚はだいぶ固まっている。

そこの信頼が厚いということは、やっぱり堅さがあるのかなというイメージがある。その二人をどう攻略するかが大事かなと思います。

――「みちのくダービー」は日本全国でも有数の熱いダービー。通常の試合と違って燃えるものはありますか。

そうですね。それはもちろんあります。

――昨年山形側のダービーは山形が勝ちました。山形での「みちのくダービー」は2連勝がかかっています。

連勝とかあまり関係ないと思いますし、本当に一つ一つ、1戦1戦だと思います。

去年勝ったからというのは関係ないと思うので、この試合を大事にしたいです。

――山形側でのダービーの意気込みについて教えてください。

前回対戦では敗戦したので、その悔しさは全員が持っている。多くのサポーターが来てくれると思いますし、雰囲気は最高だと思う。全員気合が入っています。