札幌のフィジカルモンスターが勝利へ導く

2022年に流通経済大から当時J3のいわきに加入した家泉はいわきでフィジカルトレーニングを積んで、ルーキーシーズンはJ3屈指のセンターバックへ成長してチームのリーグ制覇とJ3ベストイレブンに選出された。昨季もJ2で39試合に出場し、持ち前の身体能力の高さと卓越したフィジカルで守備を支えていわきをJ2残留に導いた。そして今季J1札幌へと移籍して、J3からJ1へと駆け上がってきた。

ブロックに入る家泉(左)

いわきで培ったエッセンスは現在も生かされている。家泉は「(いわきで成長した部分は)ヘディングの部分、相手フォワードにボールが入ったときにしっかりと強く当てる部分ですね。競り合いの部分、競り負けない部分は最近戦えていないところがありましたけど、そういうのはやらなきゃいけないときに出せるようにはなったかなと思っています」と明かした。

一方でいわき時代はビルドアップ面などが課題とされていたが、素早く正確なビルドアップや展開を求められる札幌にステップアップしたことで、オンザボール面での成長が見られている。

「ポゼッションの部分、足元でボールを動かす部分は動きながら受けることとか、ボールを止めないで動かしながら逆サイドを見たり、シャドーやフォワードの選手を見る部分は最初(札幌に)入ったときよりできるようになった印象です」と成長を口にした。

背番号15は今季リーグ戦12試合に出場し、先発は5試合に留まっている。白星を挙げた出場試合は5月に開催された第14節ジュビロ磐田戦のみで、先発した試合では勝利を手にしていない状況だ。それだけに勝ち星を渇望している。

「8連敗していて何が何でも勝点を取りに行きたい気持ちは自分たちが1番思っています。サポーターのみなさんもまだ応援してくれるので、気持ちが伝わるようなプレーができれば勝利につながると思う。勝点をなんとしてでも取れればと思っています」と次節神戸戦に向けて意気込んだ。

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次節神戸戦は13日午後2時にホーム・札幌ドームで開催される。優れた肉体、成長した技術、勝利を渇望する精神と心技体を高水準で備える札幌のフィジカルモンスターが、攻守に奮闘してチームを9戦ぶりの勝ち星奪取へと導いてみせる。

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