なでしこジャパンは31日、パリ五輪のグループステージ3戦目でナイジェリアと対戦し、3-1で勝利。前回の東京大会に続く準々決勝進出を決めた。

初戦で世界王者スペインに敗れたものの、ブラジル戦の劇的逆転勝利により1勝1敗で迎えたナイジェリア戦。日本は引き分け以上で準々決勝進出が決まる。

なでしこは引き続き3-4-3のシステムを採用し、GKは山下杏也加。DFは右から高橋はな、熊谷紗希、石川璃音と並び、ウィングバックは右に守屋都弥、左に怪我から復帰の北川ひかる。

中盤は林穂之香と長谷川唯が組み、前線は右に浜野まいか、左に植木理子、中央に田中美南が入った。

序盤からペースを握ったのは日本。ナイジェリアはなまじスピードがあるためか両サイドバック裏のケアが甘く、田中のポストプレーなどから守屋と北川がたびたびラインの裏に侵入して相手の守備組織を脅かす。

スコアが動いたのは22分。DFラインを抜け出す植木に長谷川が絶妙のスルーパスを送ると、冷静に中央へ折り返したボールを浜野が押し込み日本が先制点を手にする。

32分には田中が絡んだ右サイドの崩しから守屋のクロスを植木がヘディング。これはクロスバーに阻まれたが、詰めていた田中がダイレクトで流し込んで待望の今大会初ゴールを記録した。

その後、42分に石川の自陣でのミスパスからジェニファー・エチェギニにゴールを許すも、前半アディショナルタイムにゴール正面でフリーキックを獲得すると、石川の黄金の左足。

五輪デビュー戦となった27歳がいきなりチームを救うゴールを決めてみせた。

日本は後半頭から田中に代えて清家貴子を投入。シャドーの左に入り植木が中央へ移ると、60分には長谷川と北川も長野風花、宮澤ひなたと交代する。

ナイジェリアはここまでメンバーをほぼ固定して戦ってきたため疲れが目立ち、ボールを握るも個での打開に終始。日本が敷く5-4のブロックの内側になかなか入っていけない。

日本はその後も選手を入れ替えながら2点のリードを守り切り、初戦敗戦から2連勝を達成。同時間帯の試合でスペインがブラジルを2-0で破り3連勝を飾ったため、グループCの2位でベスト8入りを決めた。

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日本の準々決勝は、8月3日(土)、ブラジル戦と同じパリのパルク・デ・プランスで開催。この後に3試合目が行われるグループBの1位と対戦する(現在は2連勝のアメリカが1位)。

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