旗手怜央
9月シリーズ:出場時間0分(ベンチ外2試合)
ホームでの中国戦に続き、アウェイでのバーレーン戦でもベンチ入りが叶わなかった旗手怜央。スコットランドのメディアからは「無意味に長い旅をした」と嘆く声が聞かれた。
3-4-2-1のシステムでは、ボランチ2枚とシャドー2枚いずれかでの出場が想定されるが、前者では遠藤航、守田英正、田中碧、後者では久保建英、南野拓実、鎌田大地などがライバルとなる。
また、ユーティリティ性の高い旗手は、4-2-3-1であれば中盤の5つのポジションをこなせると考えると、システム変更により出場可能ポジションが単純に1つ減ったとも言える。
今回の2試合連続ベンチ外はショックであったかもしれないが、旗手の代表での立ち位置を明確に示すものでもあった。この現状を、前に進む力に変えて今季のCLなどでの活躍を期待したい。
中村敬斗
9月シリーズ:出場時間17分(ベンチ入り2試合)
攻撃的な3バックを初めて採用した6月シリーズ、中村敬斗はミャンマー戦シリア戦ともに左ウィングバックとして出場し、いずれの試合もチームは5-0で完勝。中村自身もミャンマー戦で2ゴールを挙げた。
今回の代表活動でも中村は2試合目のバーレーン戦、73分から三笘薫に代わって出場。個人での打開や周りとの連係によりチャンスを作り出し、チーム5点目となる小川航基のゴールを導き出した。
しかしながら、同じポジションで今回出場した三笘や前田大然がウィングバックとして見せた、攻守におけるハイパフォーマンスに比べると…という感も否めない。それだけ日本代表のポジション争いは今、高いレベルになっている。
中村のプレー自体には特に問題がなかった9月シリーズだが、相対的に序列を下げてしまったと言える。