日本代表は19日に中国とのW杯アジア最終予選を戦う。
その中国代表は、バーレーンと日本戦に向けた招集メンバー27人を発表。そのなかで帰化選手はティアス・ブラウニングとフェルナンジーニョの2人だけ。ブラジルからの帰化選手であるFWアランは、「残念ながらコンディション不良で外れた」とのこと。
これまで帰化選手によるチーム強化を目論んできた中国だが、今回も新たな帰化選手はいなかった。
『北京青年報』によれば、中国代表のブランコ・イヴァンコヴィッチ監督は、帰化選手に対する考えをあらためたようだ。
今年2月に着任した同監督は、当初、帰化選手に期待を寄せていたというが、これまでの代表合宿や代表戦で、現在起用可能な帰化選手は高齢や怪我の問題が顕著だと気付いたという。実際、今回招集できなかったアランも35歳だ。
そのため、イヴァンコヴィッチ監督は、質の高い帰化選手を助っ人として排除するつもりはないものの、コンディションが万全ではなったり、特徴がチームに合わない場合には、まだ改善の余地がある中国の若手選手のほうにチャンスを与えることを厭わない姿勢だとか。
ノルウェー2部リーグで得点ランクトップに立っている中国系のヨン・フー・セテを招集しないのもそういった理由だそう。
イヴァンコヴィッチ監督は、中国の若手選手にチャンスを与えて力をつけさせようとしているようで、同紙は「監督が帰化の力に頼りすぎることを拒む理由は実はここにある」と伝えている。