今年9月、イスラム教シーア派組織ヒズボラの掃討を理由に隣国イスラエルから軍事侵攻を受けているレバノン。

FC東京やヴィッセル神戸で活躍したジョアン・オマリを輩出するなど、日本とも決して縁遠いものではない同国のサッカーは、戦禍の中で危機にさらされている。

イギリス紙『The Guardian』は20日、レバノンで活躍する19歳の女子サッカー選手セリーヌ・ハイダルがイスラエルからのミサイル攻撃によって負傷したと報じた。レバノンサッカー協会は彼女が現在昏睡状態にあると発表している。

同選手は女子のU-20レバノン代表の常連選手として知られている。

彼女の状況については、所属するベイルート・フットボール・アカデミーがクラブ公式Instagramで報告を続けると発表している。20日の同アカウントの投稿によると、彼女は脳内出血で昏睡状態にあるようだが、出血自体はコントロールされており容態は安定しているようだ。

本件に関してFIFAから公式のコメント等は発表されていない。

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ただFIFAは以前イスラエル・レバノン間の紛争について、「この地域で続く暴力は、何よりも平和が必要であることを裏付けています。私たちは現在起きていることに非常に衝撃を受けており、苦しんでいる人々に心を寄せています。私たちはすべての関係者に、直ちにこの地域に平和を取り戻すよう求めます」という声明をFIFA総会で発している。

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