6位:ギャレス・バリー

所属したクラブ:アストン・ヴィラ、マンチェスター・シティ、エヴァートン、WBA

国籍:イングランド

プレミアリーグで最多出場記録を保持しているレジェンド。653試合ものプレー映像が残っているわけだが、しかしそのなかでのハイライト映像を作ろうと思っても難しいものがある。

非常に信頼性が高く、控えめなプレースタイル。ボールをただ効果的に動かし、確実な守備に没頭する。イングランド代表でもプレーしたが、面白みがある選手とは言い難い。

そんな彼がWBA時代に起こした「チームメイト4人とともにバルセロナでタクシーを盗んだ」という事件はファンに衝撃を与えた。その突飛な行動が、彼の性格から想像できなかったためだ。

5位:ジョン・オシェイ

所属したクラブ:マンチェスター・ユナイテッド、サンダーランド

国籍:アイルランド

マンチェスター・ユナイテッドで393試合に出場してプレミアリーグで5回の優勝を果たしたジョン・オシェイ。しかしながら彼はスター選手といえる華やかさは全く持っておらず、リーグ全体でも屈指の地味なタイプだった。

信じられないほどの勤勉さを持っており、プレースタイルは実用的。そして数多くのポジションをこなすという「便利さと信頼性」が最大かつ唯一の武器だったといえる。

本職のセンターバックとしてはリオ・ファーディナンドやネマニャ・ヴィディッチのポジションを脅かせなかったが、サイドバックとしてファーガソン監督に信頼された。ピッチ外でもとにかく飾り気のないインタビューをするため、メディアで見出しを飾ることも少なかった。

4位:ディーン・ホワイトヘッド

所属したクラブ:サンダーランド、ストーク・シティ、ハダーズフィールドなど

国籍:イングランド

現在ワトフォードでコーチを務めているディーン・ホワイトヘッドは、キャリアを通して派手さのないチームで派手さのないプレーを続けたサッカー職人であった。

セントラルミッドフィルダーとしての彼の仕事は、チーム全体のバランスを取ること、ルーズボールや受け身の場面で体を張ること、サイドにパスを散らしていくこと。

単調な仕事をただ堅実にこなす。簡単に聞こえるが実際にやるのは難しい、それをキャリアを通してやり遂げた。2009年にはインタビューで自身の成功の理由を「昔ながらのやり方のおかげ」だと話していた。