15日、イタリア・セリエAのパレルモは公式サイトであるファンの手紙の内容と共にマウリツィオ・ザンパリーニ会長の声明を掲載した。

現在セリエAで14位と低迷しているパレルモ。残留争いに片足を突っ込んでいる状況に、ニューヨークに住むあるファンから批判のレターが届いた。

その内容は、今夏パウロ・ディバラを売却したことを「会長の金稼ぎ」と軽蔑している人が多いこと、チームはブランドを形成しなければいけないこと、英語圏でのビジネスを助けられることなどが書かれており、会社のタスクを外部に委託するべきだと主張するものだ。

しかしマウリツィオ・ザンパリーニ会長はこの手紙に対して真っ向から反論。クラブは経済的なバランスを取らなければいけない状況にあり、現在は新しい所有者を探していると声明を発表した。

マウリツィオ・ザンパリーニ
(パレルモ会長)

「親愛なるファンへ。私はあなたのメッセージを読んだが、その全てが真実ではなかった。それはスポーツ新聞から聞いたことだから当然だ。

私がパレルモに来たときには、クラブは借金まみれで倒産寸前だった。

それから私はサッカーへの情熱と愛を持って毎年損失をカバーするために資金を投入してきた。それはもう1億ユーロを超えた。その金はもう2度と帰ってこない。

今夏売ったパウロ・ディバラは、3500万ユーロ(およそ47.2億円)の損失をカバーしてくれた。それはもはや私には覆い隠せないものだった。

それは、アンドレア・バルザーリ、アマウーリ、エディンソン・カバーニ、ハビエル・パストーレ、アベル・エルナンデス、彼らについても同じだ。

考えて欲しい。今パレルモで最も高い給与を受け取っているのはフランコ・バスケスで、年間150万ユーロ(およそ2億円)だ。平均的な給与は100万ユーロ(およそ1.3億円)だ。

パレルモの収入は年間5000万ユーロ(およそ67.4億円)だ。ユヴェントスは3億5000万ユーロ(およそ471.9億円)、ミランやインテルは2億8000万ユーロ(およそ377.6億円)、ローマやナポリは2億ユーロ(およそ269.7億円)だ。

こちらでパウロ・ディバラは80万ユーロ(およそ1.1億円)の給与を受け取っていた。彼はユヴェントスで500万ユーロ(およそ6.7億円)を稼いでいる。それこそが、王者がここを離れる理由だ。

我々はクラブを運営するためのコストをカバーしなければならない。彼らは10倍の給与を稼げるより大きなクラブへ行きたいものだ。

皆さんのように、真実を知らないファンを見ることは、私の魂を傷つける。

私はパレルモを買ってくれる新しい所有者を探しているが、そのような人々を見つけるのは難しい。多くのお金を失うことを理解してくれる人を。

もはや、私は費やせるお金を持っていない。私はアラビア、中国、ロシアの億万長者を探している。お金を失うことを恐れていない人々を。

一方で、私はパレルモをセリエAの2番手グループにしようとしている。それが人々に無能呼ばわりされるものだったとしてもね。

見てくれ。私は素晴らしいビジネスマンだ。無数の仕事を創出してきた。当然それはサッカーにおいてではなく、さらに無数のものを作りたい。

もし私が今日パレルモを去るならば、負債無しで、バランスの良い経営状況で構築されたクラブを残せるだろう。

数年前、私は同じ状況でヴェネツィアを去った。そして彼らは4年後に破産していたよ!」