MLSのLAギャラクシーは8日、元アメリカ代表のスーパースター、ランドン・ドノヴァン(34)が現役に復帰しチームに加入したことを発表した。

アメリカ代表での57ゴール58アシスト、MLSでの144ゴール136アシスト、その全てが最多記録という、文字通り“伝説的”な選手として知られるドノヴァン。

しかし、2011年から同代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督は2014年ワールドカップ直前でこの英雄を23人のメンバーから落選させ、それがきっかけとなり彼は同年のシーズン終了後、32歳の若さで現役を引退した。

引退後は指導者・解説者として仕事をする傍ら、最近は実業家としても活動をしていたが、今回、本人が発表した声明によると2週間前に転機が訪れたようだ。

解説を担当した古巣のLAギャラクシーとバンクーバー・ホワイトキャップスの試合で、ギャラクシーはイェレ・ファン・ダメ、スティーヴン・ジェラード、ギャシ・ザーデスの3選手が負傷。その後、ザーデスはレギュラーシーズンを棒に振る怪我であることが分かり、さらに元オランダ代表MFナイジェル・デ・ヨングがトルコのガラタサライへ移籍することになったのだ。

ドノヴァンはクラブの関係者から冗談半分で復帰が可能かを尋ねられた。その時は、引退後ほぼ2年間サッカーの試合をプレーしていないことから、彼らの穴を埋めることは不可能だと判断したが、しばらくして真剣に復帰を考えるようになったのだという。そして、古巣を救いたい気持ちと今年生まれた息子(タロン君)と一緒にピッチに立つ機会は今後ないだろうとの想いが合わさり、現役復帰を決断したようだ。

ギャラクシーは現在ウェスタン・カンファレンスの2位に付けており、ドノヴァンは「12月10日(MLSカップの決勝が行われる日)にトロフィーを掲げたいね」と語った。

なお、現役時代に親しんだ「10番」は現在、メキシコ代表のジオバニ・ドス・サントスが着用しているため、息子の誕生日である1月26日に因んで「26番」に決まったとのこと。

契約は今シーズン終了までとなっているが、結果次第ではもうしばらく彼のプレーを見られるかもしれない。

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