『Scotsman』は29日、「セルティックのサポーターは、パレスチナの慈善団体に17万6000ポンド(およそ2500万円)の寄付を行った」と報じた。

この活動は今年8月に行われたUEFAチャンピオンズリーグのプレーオフで発生した事件に端を発している。

イスラエルのハポエル・ベエル・シェヴァとホームで対戦した際、セルティックのサポーターはスタンドで一斉にパレスチナの旗を掲げ、弾圧への抗議活動を行ったのだ。

スタンドにおける政治的な活動は禁止されていることから、UEFAはその行為に対してセルティックに罰金を言い渡すことになった。

しかし、それに対してセルティックのサポーターが反発。『罰金は自分たちの寄付で賄ってやる!』として、クラウドファウンディングで資金を集めようとしたのだ。

当初は罰金の額と予測されていた1万5000ポンド(およそ217万円)が目標であったが、寄付はあっという間にその目標を突破する。スコットランド出身の人気歌手パオロ・ヌティーニが1000ポンド(およそ14万円)をポンと出したことでも大きな話題となった。

そして最終的には1万5000人が寄付を行い、目標の10倍以上となる17万7600ポンド(およそ2522万円)を集めることに成功したのである。

UEFAもこの行動を理解し罰金の額を8615ポンド(およそ122万円)に削減することとなり、セルティックのサポーターはその殆どをパレスチナへの寄付に回すことを選択した。

資金はパレスチナ医療援助(MAP)とラジー・センター(難民センター)で均等に分配され、苦しむ人々のために使われるという。

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