様々な国、文化の中でサッカー選手をやっている能登選手ですが、サッカー以外の点で海外生活での苦労する点はなんですか?また「この国のこの文化は慣れるのに特に苦労した」みたいなエピソード等があれば教えてください!

これは意外と難しい質問ですね…。

「苦労」と感じるのか、「楽しみ」と捉えるかは人によっても価値観が違いますし、他人からすると「すごい苦労ですね」って言われることも本人からしたら、実はそうでなかったりするんですよね。

ただ、インドネシアに来てみて、文化の違いと言うか、これは宗教的な違いというか…驚いたのは、何をするにもお祈りから始まることです。練習の前も後も、朝も昼も晩も。

僕はイスラム教徒ではないので、積極的に参加しているわけではないですが、気付いたらお祈りをするようにしています。

「さっきもしたやん!」ってツッコみたくなる時もありますが、そこは文化をリスペクトしてちゃんと同じようにお祈りしています。 

ちなみに、皆は、手のひらを上に向け、目を閉じて復唱するお祈りするスタイルなのですが、僕は手と手を合わせ、南無阿弥陀仏と唱えて「ありがとう」と言う独自のスタイルにしています。

たった10秒くらいなのですが、気持ちが落ち着くので、実は結構気に入ってたりします。

ラマダン期間中はリーグやチーム練習はどうしているのですか??

まず、ラマダン(ラマダーン)とは、イスラム教徒の方々が一ヶ月程度の期間、日が出ているときは飲まず食わずのいわゆる「断食」をすることなのですが、その期間中も練習と試合は行われます。

ただ、この期間中は、チームスタッフにきいたところ、練習や試合の開始時間が夜9時からのスタートとかになるみたいですね。

ちなみに、僕はイスラム教徒じゃないから「断食」はしません。

ただ、食べたいのを我慢している選手がほとんどなわけで、この時は気を使い、彼らの見えないところでごはんを食べようかと思っています(笑)