デジタル映像の技術革新が進む昨今、サッカー界でもこの波に乗り遅れまいとする動きがあるようだ。英国メディアによると、イングランドサッカー協会(FA)は現在、新たなデジタル広告の導入に向けたテストを行っている。

新たなデジタル広告システムとはすでにアメリカのメジャーリーグなどでお馴染みの技術で、スタジアムに配置された無地のボードにライブでクロマキー合成を施し、例えば日本向けの試合映像には日本語の広告、アラブ向けであればアラビア語の広告を表示するといったもの。それぞれの地域に合わせた形で企業が広告を打てることから、プレミアリーグのように世界中にファンを抱えるリーグにとって、大きな魅力を秘めた技術であることは間違いないだろう。

一方で、プレミアリーグの試合中継が日本語の広告があふれかえるようになると、少なくとも最初のうちは映像に激しい違和感を覚える可能性が高く、またスタジアムにどうしても“余計な空間”が生まれてしまうため、現地観戦の雰囲気もこれまでと少し変わることになるかもしれない(後者はほとんど気にならないレベルだと思われるが)。

有名なクロマキーの動画。デジタル技術の進歩はとどまることを知らない。

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