ガルフニュース紙は、「パキスタン代表DFゼッシュ・レーマンは、アジア各国の市民権を獲得する外国人選手を批判している」と報じた。

UAEでは、外国人枠はJリーグと同じく3名+アジア枠1名と設定されている。しかし、現在アル・アハリに所属しているチリ代表選手のルイス・ヒメネスが現在パレスチナの市民権を申請していることが明らかになっており、これが認められれば彼がアジア枠で出場できることになる。

またアル・シャーブは現在東ティモールの国籍を取得しようとしているブラジル人FWのロドリゴ・ヴェルジリオ、通称“カレカ”(ヴァンフォーレ甲府、ザスパ草津、セレッソ大阪、湘南ベルマーレなどに所属したことで知られている)の獲得を狙っていると報じられている。

また、カタールリーグ所属のチームの外国人数は今季のACLで話題となった。

レフウィヤはダム・トラオレ(フランス)、マジド・ブゲラ、カリム・ブディアフ(ともにアルジェリア)、トレゾール・カンガンビュ(コンゴ民主共和国)、ナム・デヒ(韓国)、イシアル・ディア(セネガル)、ユースフ・ムサクニ(チュニジア)、ルイス・マルチン・ジュニオール(ブラジル)、アミヌ・ルコント(モロッコ)。

アル・ジャイシュはアンデルソン・マルチンス、アソリアーノ、イヴァニウド、ヴァギネル・ヒベイロ(4名ともにブラジル)、カリム・ジアニ(アルジェリア)、ムハンマド・ムスナニ(チュニジア)、コ・スルギ(韓国)、アル・ドカリ(リビア)、モハメド・ムンタリ(ガーナ)。

特に話題となったこの両チームは、本来3+1人しか登録できない外国人を9人もACLに送り込んでいた。

要するに、これらの選手のうち5名がカタールの市民権を獲得しているため、帰化することなく外国人枠に引っかかることなく出場することが可能だったのだ。さらにお互いにはすでに帰化している選手(セバスチャン・ソリアやマルコーネ・アマラウなど)がいるため、メンバーに純粋なカタール人は少ない。

ゼッシュ・レーマンは、フルアムの下部組織で育ちイングランドで活躍したことで知られている選手。後にルーツを持つパキスタンの代表を選択したことで有名となった。

彼は昨季所属した香港1部の傑志からUAEへの移籍を目指しており、ガルフニュースの取材に対して外国人選手がUAEやカタール、他アジア諸国の市民権を獲得することに批判を行った。

ガルフニュース

ゼッシュ・レーマン

「今はそういうルールになっている。しかし私はそれには完全に反対だ。短期的にはクラブを後押しするだろうが、アジアの選手たちに有害な影響を与えるだろう。それが見過ごされているんだ。長期的に見れば、それはプレーレベルの向上には繋がらない」

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