3位 チェルシー @chelseafc
プレミア帰還でジョゼっちは散々コメントでリーグを盛り上げてくれた。「審判は素晴らしい仕事をしたよ」「19世紀のサッカー」「ブレンダン・ロジャースはそんなに愚かではないはずだ。もう一度試合を見直せ」「うちには誰もFWがいない」「シュウォーツァーは魚のようだった」などと次々と名言を連発。チームに噛み合わないと思えば容赦なく大鉈を振るい、マタを放出。様々な補強によって労働者のチームを復活させた。後、結局大嫌いなベニテスさんの始めたもじゃもじゃルイスさんの中盤起用が気に入っているのがなんだかおもしろい。サッカーの内容としては、どこまでいってもジョゼっちである。狭い部屋で見続けさせたら2時間でヘスス・スアレスが発狂しそうなサッカーを続けているが、まあジョゼっちはジョゼっちなのでそれはそれで個性として受け止めよう。来季FWを獲得して来たら、勿論優勝候補筆頭である。やっぱりなんだかんだいっても、お金があるっていいよね。大量の若手ストックを各国支店に用意していることもあって、将来への投資も上々である。優秀なフロント、最高だな!CLも頑張ったので、またお金が増えたのも厄介極まりない。しかし、今季だけを見れば個人的にはデ・ブライネを切ってしまったことが終盤響いたような気がする。どこまでもジョゼのチーム過ぎて、オスカル不在時に状況を打開する駒のパターンが少なすぎた。「守れないプレミアリーグ」を利用せずに最も良い位置まで上り詰めたチーム。
ウィリアン
今季から来た癖に、ジョゼの下では10年やってました!みたいな顔をしているブラジル人MF。ブラジル人アタッカーなのに厳しい規律に難なく対応し、誰よりも走って守備をこなしまくる。その分相手をバカにするようなプレーとかはそこまで多くパターンがある訳ではないが、強烈なミドルを持ち合わせるように近代的な選手であると言えるだろう。
ネマニャ・マティッチ
今年の冬にやってきた癖に、ジョゼさんの懐刀感が凄いMF。完全にチートなパワーで中盤を圧殺し、攻撃では駆け上がってパスを供給するという万能キャラクター。この子とラミレスのボランチコンビとか、CBを2人中盤に並べるくらいの徹底っぷりである。穴熊か何かですの?蟻一匹通さないぜ!とか言いそう。
トマシュ・カラス
以前「僕はチェルシーでは練習用のコーンみたいなもの」とか言ってたらしい自虐的なところのあるイケメンCB は、リバポ戦のデビューで素晴らしいパフォーマンスを見せた。流石世界の若手コレクション、チェルシーである。来季は出番が貰えるのであろうか。
モハメド・サラー
完成した選手が多いチェルシー唯一のロマン枠。なんか速い。凄い速い。でも、別にそのスピードをまだ有効に使いきれてもいないようだ。特に冬加入ということもあり、相手の守備が少し高レベルになると困惑しているように見えた。それでも溢れ出すフレッシュ感と勇敢な仕掛けで、ソニック・ザ・ヘッジホッグだ!とか現地チェルシーファンをワクワクさせていた。まあこういう荒削りな選手が1人くらいいてもいいよね。
セサル・アスピリクエタ
地味に謎の才能が開花し、独自の進化を遂げつつあるスペイン人サイドバック。マルセイユ時代は攻撃馬鹿だったのだが、守備面が今季とんでもなく伸びた。特にその反応速度と俊敏性はGK並みなんじゃないかと思うレベル。目の前で出されたパスには反応して触ってくるは、ドリブルでかわされても超反応でリカバーするわ、と明らかに1人だけ時間の流れが違う世界に生きていた。特にハイライン時にカウンターの起点やカウンターの受け手を1人で潰していた印象。ちょっと疲れからか終盤はポジショニングミスもあったけど、叩かれないのはそれまでのプレーが素晴らしすぎたからである。