さて、今大会の予選では2度目の同ポスト就任となったコロンビア人ホルヘ・ルイス・ピント監督の下、2大会ぶりのワールドカップ出場を決めたコスタリカ。1度目の就任時には結果を残せず解任の憂き目にあったピント監督だがその後、母国コロンビア代表の指揮官を務めるなど研鑽を積み、2011年にアルゼンチン人リカルド・ラボルペ監督の辞任を受けて後任に抜擢された。
ピント監督はコロンビア代表の監督を務めていた2007年6月、コパ・アメリカ直前に行われたキリンカップのために来日している。その時にも「オフェンシブ」という言葉を再三口にしながらモンテネグロ戦で1-0(ゴールはファルカオ)、日本戦で0-0だったように、基本的にはアグレッシブなプレスをベースにした守備の構築に長けた監督だ。そのため得点力不足に陥る傾向があるものの、今予選では相手によって実質5バックの3バックと4バックを使い分けながら最終予選最少7失点と安定した戦いを披露。2試合を残し余裕を持って本大会出場を決めている。最終戦ではプレーオフ進出のために必死なメキシコをあっさり蹴落とすなど5試合全勝とホームでの強さも光った。