このように昨年は非常に安定した戦いを見せたコスタリカだが、今年1月には主力のブライアン・オビエド(エヴァートン/ENG)が骨折しワールドカップ絶望という悲報が届き、国内組ではあるが親善試合でチリ、韓国に完敗。3月のパラグアイ戦こそ勝利したものの軌道修正を余儀なくされ、先月発表された30人のメンバーから予選を戦ったケニー・クニンガム、今年の親善試合で試されていたジョナタン・マクドナルドらが落選するなど選考は最後まで難航した。
更に30人が決まった後の先月27日には32歳のベテランのアルバロ・サボリオが骨折により離脱するショッキングなニュースがあった。2002年の代表デビュー以降主要大会にはほとんど出場し、ワンチョペの引退以後はその後継者として同国歴代4位となる93cap、同3位の32ゴールを記録。予選では8ゴールでチーム得点王だったサボリオ。爆発力はないものの前線でしっかり収められる経験豊富なベテランの離脱は、戦力面だけでなく心理的にも影響は免れないだろう。