10月10日、『Inside』は「レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督は『So Foot』のロングインタビューに答えた」と報じた。
2013年夏まで率いていたパリ・サンジェルマンではリーグ優勝を果たしながらも数々の問題に直面してきたアンチェロッティ。辞任した理由はディレクターとの確執であったと明かしている。
また、レアル・マドリーではジョゼ・モウリーニョ監督時代に多くの問題があったことで知られているが、到着した時にはもうそんな状況はなかったと話している。
カルロ・アンチェロッティ レアル・マドリー監督
「(パリ・サンジェルマンでの最後のシーズンについて)
2年目の終盤に、私は何かが間違っていたのではないかと考えるようになった。我々はリーグをリードしていたが、いい仕事をしていると確信していなかった。ディレクターとの間に安寧を感じなかった。それがクラブを離れた理由だ。決断したのは2013年の3月1日だった。
我々は悪い仕事はしていなかったし、リーグも勝ち取ったが、ディレクターは満足していなかった。彼らがプロジェクトを信頼していないことに気付いたし、即時的な結果を求めていると思った。試合に負ければ煩わしい論争に終始した。シーズン終了前に辞任すると言っていたことが幸運だった。棚にトロフィーがあったら、辞職は認めてくれなかっただろうからね。
多くの問題があった。しかし、私はPSGのリーダーを裏切ったことはない。3月に辞任を伝えた時、いかなるクラブとも話はしていなかった。
(レアル・マドリー就任時について)
モウリーニョと私は同じような哲学を持って仕事をしている。私は多くのことを変更してはいない。選手たちはボールを持ってプレーすることにもフィジカルトレーニングにも慣れている。
私がここに来る前に、ドレッシングルームには多くの問題があった事は知っている。モウリーニョと何人かの選手の間にね。しかし、私が監督になった時、すべては落ち着いていた。私は過去の緊張を継承しなかった。
私が原因か? いいや、私が来た時にはもう平穏だった。誰もがモチベーションを持っていたし、選手はとても真剣だった。最初からずっと雰囲気は常に良い。
確かに、監督の生活というのは問題でいっぱいだ。しかし、私がマドリーで直面しているものは、他のクラブでの出来事と何も変わらない。むしろ、他のクラブよりも非常に問題は少ないと思う。ここに来て以来、ドレッシングルームに何らかの戦いはなかった。
(カシージャスとディエゴ・ロペスについて)
彼らは私の選択を尊重していたよ。二人ともローテーションに満足していた。そして最終的には自然なものになった。彼らのパフォーマンスにも、チームのパフォーマンスにも傷はつけなかった。
(選手について)
もっとも才能がある選手はクリスティアーノ・ロナウドであると言わざるを得ない。彼は他の選手を非常に助けてくれるし、1シーズンで50ゴールを取れる男だ。彼は求めるポジションでプレーする選手だが、エゴイストではない。寛大であるし、グループの利益のために自分を犠牲に出来る。
イブラヒモヴィッチも同じだ。彼は、私が知っている中でも最も寛大な選手だ。誰もがそうでないように考えているのは残念だ。
(イングランドに戻りたい?)
他のリーグのような圧力がないので、いつかは戻りたい。もっとも疲れるのは、尊敬の不足なんだ。メディアや会長からのプレッシャーには耐えられる。しかしスタジアムでの暴力的なジェスチャーは不可能だ。母親や父親に対する侮辱を我慢するのは難しい。
スペインではアトレティコとレアルの間に印象的な競争がある。しかし、リスボンでの決勝で見せた人々の振る舞いが気に入っている。ファンは規則を尊重し、幸福か、不幸かに関わらず、問題なく自宅に戻った。私にとって、それこそがスポーツなんだ」