9月に行われたコパ・セントロアメリカーナ(中米杯)のメンバーは10人と少ないが、これも同大会で不甲斐ない出来に終始したからだ。それでも先月行われたメキシコ、アメリカとの親善試合では一定の評価を得ている。そのため今回来日する21人中19人がその時のメンバーで、この2試合に出場して外れたのは唯一、ホルヘ・クラロスただ一人である。当初はベルギーの名門アンデルレヒトに所属するアンディ・ナハルも来日予定であったが、直前の負傷により外れている。彼は同国で最も将来を期待されるアタッカーだけに戦力ダウンは否めない。
とはいえ怪我のナハルと招集を拒否したコストリーを除けば、メドフォード監督の構想のなかではほぼベストと言ってよい。成績不振により早速解任の噂も囁かれているだけに、今回のアジア遠征に臨む本気度は高いはずだ。採点はナハルの離脱により-10、コストリーの拒否により-5で85点とした。
【この選手に注意せよ!】
ナハルが離脱した今、正直に言ってこれといった選手はいないが、プレミアファンならお馴染みフィゲロアの放つロベルト・カルロス級の強烈FKには注意が必要だろう。
また、負傷により直前にW杯出場を断念した“喧嘩屋"アルノルド・ペラルタがその時以来の復帰を果たしている。スコットランドの強豪レンジャースに所属する右サイドバックの彼と、同セルティックに所属する左サイドバック、イサギーレの言わば“オールドファームコンビ"が実現すれば話題性はあるだろう。また、ブライアン・ロチェスとともに飛び級で招集されているアルベルト・エリスは、“ダビド・スアソの再来"とも目される18歳だ。まだまだ粗削りだがその個人能力は高く評価されており、出場機会があれば注目だ。
キリンチャレンジカップ2014、日本対ホンジュラスの試合は14日(金)午後7時35分より豊田スタジアムでキックオフ。全国テレビ朝日系列で生中継予定。