アギーレ選考の噂その2:帰化選手を好む

近年のサッカーシーンでは、ワールドカップや各大陸の大会に向けて他の国から選手に国籍をとらせてプレーさせることは日常的に行われている。スペイン代表でさえブラジル出身のジエゴ・コスタを起用していることはファンならお馴染みの事実だろう。

1998年ワールドカップではジャマイカ代表が英国系の選手を本大会に合わせて次々招集した。当時、"弱者の手段"だった外国出身選手の起用だがアギーレはどうだったのだろうか?


2001.07~2002年ワールドカップ:第一次メキシコ政権

アルゼンチン出身のMFガブリエル・カバジェロ(2001年にメキシコ国籍を取得)を起用。

カバジェロは2001年12月に代表デビューを果たし、2002年ワールドカップでは3試合にスタメン出場したが「不要論」がでるなど批判の種にされた。とはいうもののカバジェロは40歳近くまで現役を続けパチューカでのゴール数ランク歴代一位の名選手。2001年後期、2002年前期リーグもほとんどスタメン出場していた。


2009.04~2010年ワールドカップ:第二次メキシコ政権

アルゼンチン出身のFWギジェルモ・フランコを起用。

2005年にメキシコ代表デビューをしているので、アギーレが呼んだとはいいがたいか。2010年ワールドカップではレギュラーで4試合に出場したがゴールが奪えず批判にさらされた。当時はイングランドでプレーする数少ないメキシコ人でWBAで5ゴールをあげていた。


2014.07~:アギーレJAPAN

海外出身プレイヤーとしてはハーフナー・マイクを唯一招集した。しかし、ハーフナーは練習に寝坊したこともあってか試合では起用されなかった。アジアカップ本大会メンバー23名に外国出身プレイヤーは含まれていない。ハーフナーは昨シーズンフィテッセで二桁得点をあげ、スペインでも序盤は出番があったので招集をしたのだと思うし、コルドバで出番を失ってから招集されなかったので贔屓はないだろう。

メキシコ代表の2名は実力者であり、こう見るとアギーレ監督への不満が責任転嫁されたイメージもぬぐえないか。短期決戦でコンディションを合わせるのは難しく、結果がでなければ戦犯という世界で「外国出身」という点に焦点があたってしまっただけで、アギーレが外国出身プレイヤーだからといって優遇しているわけではないだろう。

同じく過去の監督と比較してみよう


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