アギーレ選考の噂その3:ベテラン偏重

アギーレがベテラン偏重と騒がれたのは2つの逸話からだ。

2001.07~2002年ワールドカップ:第一次メキシコ政権

2002年のワールドカップで守護神のオスカル・ペレスを外し、ホルヘ・カンポスをひっぱり出したばかりか、クアウテモク・ブランコやルイス・エルナンデスといった峠の過ぎたスターを招集した。怪我さえなければリベロのクラウディオ・スアレスも招集予定で、いわゆる1998年ワールドカップ組を重用した。


2009.04~2010年ワールドカップ:第二次メキシコ政権

ハビエル・エルナンデスを先発から外しクアウテモク・ブランコを再び重用。さらに守護神のギジェルモ・オチョアを控えにおいやりオスカル・ペレスをひっぱり出してきたというものだ。また、当時バルセロナのジョナタン・ドス・サントスを落選させたことでドス・サントスの父が憤慨したニュースも伝えられている。


このことから、2つの視点でベテラン偏重かどうかを見ていこうと思う。

1つは選考したメンバーが「過去のワールドカップを経験しているか」、もう1つは「平均年齢はどのぐらいなのか」だ。


下の図はメキシコ代表のワールドカップにおける過去のワールドカップ経験者数だ。

アギーレが率いた2002年、2010年は若干ではあるが過去の大会経験者数が他の年度よりも多くなった。

これを順位ベースで見ると

1998年15位
2002年5位
2006年13位
2010年6位
2014年8位
過去のワールドカップの経験人数数ランキング(各大会32チーム中)

アギーレが率いた大会では、順位ベースでも上位の人数となっている。

例えば、2002年大会では23人中11人が1998年大会のメンバー、2人(アルベルト・ガルシア・アスペ、ホルヘ・カンポス)は1994年大会のメンバーだった。ちなみに、最多はフランス(14人)、次いでアルゼンチン(1998年メンバー13人+1990、94年大会に出場したクラウディオ・カニーヒャ)、カメルーン(1998年メンバー12人+1994年大会に出場したマルク・ヴィヴィアン・フォエ)らが続いている。


2014.07~:アギーレJAPAN

アギーレジャパンを見てみよう。2014年ワールドカップメンバーからは14人のメンバーが引き続き選ばれた。

ほかの国はどうだろうか?

韓国 12人/23人
イラン 13人/23人
オーストラリア 16人/23人
各国のアジアカップメンバーにおける2014年ワールドカップ経験者

微妙な差ではあるが、日本はオーストラリアに次ぐ値を示した。

若干ではあるが高い値を示した。

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